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特集 2021年3月2日

质の高いインフラ投资:新型コロナウイルス感染症后の都市の持続可能な回復に向けて

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要点

  • 都市は、質の高いインフラ投資(Quality Infrastructure Investment:QII)の原則を通じて、経済的負担の軽減とインフラ開発の成果向上を実現できる
  • 福冈市の事例は、漏水対策として、配水管にポリエチレン製スリーブを取り付けることが费用対効果を高め、大幅なコスト削减になることを示している
  • 富山市の事例は、都市の课题に対し、都市?交通开発に対する统合型アプローチが重要であることを示している

2019年6月に骋20大阪サミットが开催された后、世界银行と日本政府は途上国でのインフラ开発の成果向上を目指し、「质の高いインフラ投资パートナーシップ」を缔结しました。

蚕滨滨の原则とは、インフラ开発における経済効率や环境の持続可能性、灾害に対する强靭性、社会的包摂性、强固なガバナンスを提唱するものです。现在、新型コロナウイルス感染症による危机から、都市が持続可能性と强靭性を兼ね备えた復兴に取り组んでいる中、蚕滨滨の原则は特に重要です。


"现在の状况からリスク管理と明确な优先课题の设定が重要であることを考えると、ライフサイクルコストとインフラのガバナンスに照らした経済効率の向上は、特に今日、私达にとって重要な优先事项です。"
ファトゥーマ?トゥーレ? イブラヒマ
世界银行プラクティス?マネージャー

日本は1950年代から1960年代にかけ、急速な成长と急速な都市化を経験しました。この経験で得られた教训を踏まえ、耐久性に优れた质の高いインフラへの転换を図っています。现在急速に都市化が进んでいる国々にとって、日本の経験は大いに参考になります。こうした中、蚕滨滨の原则が都市でどのように効果的に実施されるかを説明するため、东京开発ラーニングセンター(罢顿尝颁)は、蚕滨滨パートナーシップとの协力でとのケーススタディ(英语)をまとめた册子を出版しました。

2件のケーススタディから浮き彫りとなった重要な教训は、地方の先駆的アプローチが国を代表するモデルとなりうる、ということです。

 

福冈市:都市部のライフサイクルの最適化に向けた効率的な水管理

福冈市は日本の大都市の一つで、アジアの他国の大都市に近いことから先端産業やスタートアップ企業が注目する国際的な拠点です。しかし、水資源に乏しいという弱みがあり、1978年に深刻な渇水を経験。これを機に節水都市を目指し、配水管網の整備と改良、水管理センターの設立、漏水削減プログラムに取り組みました。

特に注目すべきは、調達規定の改定です。新設される配水管には、ポリエチレン製のスリーブで覆うことが要件とされました。これにより、導入の初期費用は1?2%増える一方で、配水管の耐用年数が40年間延びます。このように漏水防止対策に投資した結果、福冈市の漏水率は2%と世界的に最低レベルである上、長期的な運用コストも抑えることができ、投資に対して推定15%の内部収益率を生んでいます。

インフラについては、运用费や管理费が初期投资额を超えることが多いことから、耐用年数の最适化が长期的な経済効率を达成する上で极めて重要です。事业レベルでこれを実现する方法として、入札基準にライフサイクルコストの评価を採り入れることが挙げられます。


"难しいのはライフサイクルコストが抑えられたかどうかは何十年も后でなければわからない点です。従って、私达はこのようなケーススタディを発表する际、これがグッドプラクティスの一例となればと愿っています。"
西牧 宏
东京开発ラーニングセンターQIIにかかる日本のケーススタディ共同著者

富山:都市の课题解决に向けた都市开発?交通开発を统合させたアプローチ

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富山市のライトレールトランジット(尝搁罢)(写真:富山市)

富山市は、日本の県庁所在地の中で最も人口密度が低い都市の一つです。住民の大半の移动手段は自家用车で、确固たる公共交通システムがありませんでした。高齢者人口が増える中、住民の移动がますます课题になることが予想され、さらに富山市の中心部は活気に乏しく、若者を呼び込むことが难しい状况でした。

富山市は2003年、公共交通の活性化を轴としたコンパクトシティモデルへの転换を図るため、ロードマップを策定しました。この计画の重要な施策が、日本初となるライトレールトランジット(尝搁罢)システム(路面电车)の整备でした。富山市は、第一段阶で市の中央駅と港を结んでいた利用度の低い既存の线路の改修をわずか3年で终えました。既存线路を再活用したことで建设费を削减でき、改修后の利用者は増え、経済的な见通しも良くなりました。

富山市は2012年、経済协力开発机构(翱贰颁顿)により、メルボルン、バンクーバー、パリ、ポートランドとともにコンパクトシティ政策の先进都市として选ばれました。さらに2014年には、ロックフェラー财団から「100のレジリエント?シティ」に日本の都市として初めて选出されました。これを机に、富山モデルの主な戦略をまとめるため、富山市と罢顿尝颁は「 」を共同出版し、都市の物理的构造と住みやすさを形成する交通开発と都市开発を统合させた都市开発の好事例として発表しました。


"私达は知识?普及活动に一层取组む必要があります。蚕滨滨の原则と実施にかかるケーススタディを蓄积することが必要です。特に、蚕滨滨の原则?実施の便益を明确に伝える努力を怠っていけません。"
クライブ? ハリス
世界银行主任インフラ専门官


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