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プレスリリース

东アジア?太平洋地域で高まる都市部の水害リスク

2012年2月14日




世界银行が损失軽减のための実践的ガイドブックを発表

東京、2012年2月13日 - 都市部の水害は、東アジアで急成長を遂げる低?中所得国における重要かつ喫緊の開発課題である。水害リスク管理を都市の開発計画に標準的に組み入れることが必要である。本日発表された世界銀行の新ガイドブック「水害に強い街をつくる:21世紀に向けた総合都市計画の指針(仮題)-”Cities and Flooding: A Guide to Integrated Urban Flood Risk Management for the 21st Century”」は、こう指摘している。

同ガイドブックは、都市化、人口増加および长期的な気候変动といった问题の中で、水害リスクをいかに管理すべきかについて、业务上の指针を提供している。

「都市开発により周辺地域が贫困地区となってしまうことが多い。そうした地区では、十分なインフラやサービスが整备されていないため、水害への脆弱性が高くなる。したがって最も深刻な被害を受けるのは、贫困层、特に女性や子供たちだ」と、世界银行のパメラ?コックス东アジア?太平洋地域総局副総裁は述べている。「他方で、急速な都市化は机会も提供してくれる。计画当初に适切な都市计画を行うことができれば、市町村は持続可能な开発を促进し、人命や资产を守ることができる」

あらゆる自然灾害の中で最も频繁に発生するのが水害であり、东アジア?太平洋地域は南アジア地域と并んで、特にその倾向が高い。実际、过去30年间にアジアで発生した水害は、世界の総水害件数の约40%を占めた。また、世界で水害リスクにさらされている人々の内、90%以上がアジアで暮らしている。

东アジア?太平洋地域の途上国が都市型社会へと移行するにつれ、人口や资产の集中が进み、都市部の水害はますます大きな犠牲をもたらすようになり、管理が困难になっている。また水害は、直接的な経済的损害だけでなく、教育机会の逸失や疾病、栄养状态の低下など、开発目标を损ないかねない长期的影响も及ぼす。

同ガイドブックによると、水害リスクを管理する最も効果的な方法は、构造対策と非构造物対策の両方を组み合わせた统合アプローチを採用することである。

具体的には、以下の施策が含まれる。

  • 排水路や放水路の整备
  • 湿地帯や环境缓衝帯など「都市緑化」の採用
  • 水害警报システムの导入
  • 水害被害軽减のための土地利用计画

カギは适正なバランスを取ることにあると同ガイドブックは指摘している。坚固な构造物は、适切に利用されている时には効果的だが、设计容量を超える自然灾害には太刀打ちできない。また、构造物によって水害リスクが移転され、ある场所のリスクの軽减が别の场所のリスクの増大となることもある。统合戦略を効果的に実施するには、政府、公的机関、シビルソサエティ、教育机関、民间セクターの様々なレベル间での协力に加えて、国と地方自治体の断固とした政治的リーダーシップも必要となる。

水害リスクとその危険性をより良く理解する上で役立つツールは多数存在する。例えば、ウェブベースの水害予测システムは、水文学的データや水文気象学的データを様々なユーザーに提供する上で効果的な手段となる。また、リスクと脆弱性を地図上に表示するマッピングは、住民を守るために资源をどう配分すべきか知る上で极めて贵重である。

例えば、世界银行は复数のパートナーと共に、メコン川下流域における気象サービスを支援している。こうした支援は、ベトナムやインドネシアの都市が自然灾害の不确実性とリスクを勘案し、中期的に灾害に强い都市づくりを进める上で役立つだろう。

启発活动と防灾态势强化には、広报も重大な役割を果たす。小规模な灾害は3年以内に忘れられると、同ガイドブックは警告する。

水害リスクを完全に排除することが不可能である以上、迅速な復旧に向けた计画も必要である。その际、今后、水害に対してより高い抵抗力を备えた、より安全で强いコミュニティを构筑するための机会として、復兴を捉えていくことが求められる。

「东日本大震灾と津波、そしてタイの水害など、最近の大规模灾害は、灾害リスク管理と耐性强化のための新しいアプローチの必要性を浮き彫りにしている」と、同ガイドブックの主任执笔者である、世界银行のアバス?ジャ东アジア?太平洋地域総局灾害リスク管理プログラム?リーダー兼都市问题リード?スペシャリストは述べている。「水害リスク管理とその影响の复雑性および不确実性を认识したシステムを设计する必要がある。こうした设计は包括的で柔软性に富み、相互に発信し合えるものでなければならない。また、何が起きるか分からないというリスクの本质と向き合うには、ある一つの解决策に过度に依存することがないよう慎重な设计が求められる」

同ガイドブックの作成に当たっては、防灾グローバル?ファシリティ(骋贵顿搁搁)が资金を提供し、国际协力机构(闯滨颁础)もパートナーとして协力した。

メディア连络先
In 東京
Carl Hanlon
電話: (202) 460-8526
chanlon@worldbank.org
智子 平井
电话:&苍产蝉辫;+81-3(3597)6650
thirai@worldbank.org
In ワシントン
千佐子 福田
電話: (202) 473-9424
cfukuda@worldbank.org


プレスリリース番号:
2012/271/EAP

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