概略
今年の骋20首脳会议议长を务めるサルコジ仏大统领は、贤明にも食粮価格変动への対応を自国の优先课题としている。1月5日付けの国连食粮农业机関(贵础翱)の発表によると、多くの一次产物価格は2008年の最高値を更新してしまった。最贫国では食粮価格が乏しい家计の大きな部分を占め、かつときに予测以上の负担となるため、食粮価格高腾は、世界の経済成长と社会的安定に対する胁威に再びなろうとしている。
穀物価格が高腾すると贫困层が真っ先に被害を受ける。世界规模の取り组みがなければ、贫困国の人々は栄养のある食粮が不足し、个人にとっても国の将来の繁栄にとっても悲剧的な展开が待っている。骋20は、食粮问题を最优先课题とすべきである。食粮はまさに命の粮であり、骋20の行动は何亿もの人々を救えるからだ。
最大の目标は、脆弱な立场にある人、あるいは国が、食粮へのアクセスを夺われないことである。骋20は、以下に示す実际的で相互に関连した措置を讲じることにより、この目标を达成できる。
穀物在库の质と量に関する情报开示の拡大
情报开示が进めば、市场に安心感を与え、パニックによる価格高腾を抑えることができる。国际机関は透明性向上の支援が可能だ。
特にアフリカ地域における长期的な天候予报?観测の改善
精密な长期予报は先进国の农民や顾客にとっては容易に入手できる。他方、収穫高が降雨量に左右される贫困国では、収穫予想の不确実性は価格変动を加速する。天気予报の改善により、事前に计画をつくり、援助ニーズの予测も可能となる。世界気象机関と世银は既にこうした支援を行っているが、さらなる努力が必要である。
国际価格と贫困国内现地価格との関係の理解
输送コスト、作物の种类、為替レートなどにより、现地価格と国际価格が乖离する场合がある。例えばカンボジアでは、2009年半ば、コメの国际価格と现地価格は同水準であったが、その后现地価格は25%上昇し、国际価格は15%下落している。我々の支援は、価格変动リスクを负いやすい产物や国に的を绞ることが必要である。
灾害多発、インフラ脆弱地における人道的备蓄の整备
食粮の大量の备蓄はコストがかさみ、伤みやすく、生产者の负担にもなり得る。だが、食粮危机が再燃する可能性が高く输送网が未整备のアフリカの「角」などにおいては、少量の戦略的备蓄があらかじめ用意されていれば、飢えた人々に迅速、かつおそらくは低コストで食粮を提供できる。こうした仕组みは世界食粮计画(奥贵笔)が管理できるだろう。
输出禁止措置から人道的食粮援助の除外する行动指针
输出禁止措置は食粮価格の変动を悪化させる。どの国も一切の输出禁止措置を课さないことが理想的だが、2011年、各国は少なくとも人道目的の食粮の输出を制限しないと合意すべきである。
実効的な社会的セーフティネット
妊妇や授乳中の母亲、2歳未満の幼児など最も弱い立场の人々を守ることが重要である。农业と栄养(保健政策)を结びつけ、各国が、こうした人々を合理的なコストの下で优先的に対処することを支援すべきである。
禁输や人為的価格政策の代替として、足の早い支援へのアクセスを
自国の农民や隣国に害となる政策が実施されないよう、现地のニーズに合わせた迅速で安定した代替策を提供する必要がある。世银は、490亿ドルの増资が合意された国际开発协会(滨顿础)に最贫国のための危机対応融资制度や迅速な対応を提供する食粮安全保障基金を设置したが、価格ショック时に返済犹予条项のある融资やクレジット?ラインも検讨している。
その他のリスク管理商品の开発
天候保険、降雨量インデックスが最适な道具となる场合もあれば、エネルギー価格のヘッジ手段の提供により输送?投入コストを低く抑えられる场合もあろう。
小规模农家が食粮安全保障に果たす役割の拡大
贫困地域では基础的食粮の86%が现地で生产されているため、小规模农家强化の国家レベルの取组みが不可欠である。具体的には、奥贵笔などによる小规模农家からの人道目的での买い付けを骋20が支援することが考えられる。そのためには调达先の选定に当たって现地の市场の発展といった开発利益を考虑するなど柔软な対応が求められる。スーダン南部のパイロット事例が时宜を得たものとなろう。
食粮価格変动への対応策は、市场を否定したり批判したりすることではなく、むしろ活用することだ。贫困层のエンパワーメントによって、骋20は食粮の确保に向けて実际的な解决の道を提供できる。サルコジ大统领はこの问题を骋20のアジェンダに取り上げるというリーダーシップを発挥した。骋20は今こそ食粮の问题を最优先课题としなければならない。