自然灾害の発生后、被灾国では损伤したインフラの再建や重要な行政サービスの復旧のために直ちに资金调达が必要です。しかし灾害直后は资金流动性が极めて低いことが多く、即座に资金调达できないことで、人々の健康や移动、教育を受ける机会に影响を与え、贫困を悪化させ大きな损害を生じさせる恐れがあります。
定期的に自然災害(公衆衛生上の事態も含め)にさらされる国々では、事前にクレジッ トラインを定めておき、災害発生時に対象国政府向けに迅速に流動性資金を提供する災害リスク繰延引出オプション付開発政策融資(Cat DDO)が実施されます。Cat DDO は被災国が被害に対処するための当面の流動性を提供する条件付き融資枠です。Cat DDOが早期の融資として提供される一方、二国間援助や復興融資など他の資金が動員されます。
2021年11月17日、世界银行はフィリピン政府に対し、「第四次災害リスク繰延引出オプション付き開発政策融資 (Cat DDO 4)」を承认し、5亿ドルを贷付実施しました。この新たなクレジットライン(与信枠)は、同政府が気候変动や自然灾害、病気の発生に伴うリスクを管理するための制度面および财务的な能力强化を后押ししています。
フィリピンは地理的に自然灾害に极めて脆弱です。国土の大半と人口の4分の3近くは、台风、地震、洪水、高潮、津波、火山喷火、地滑りなどの复合灾害の被害を受けやすく、过去30年间に自然灾害で1亿2千万人が影响を受け、3万3千人が死亡しました。世界リスク指标(奥搁滨)の2020年版によると、フィリピンは世界181カ国の中で9番目に灾害リスクが高く、アジア诸国では2番目に高いという结果でした。
フィリピン政府はCat DDOを通じ、災害時の非常事態宣言後や公衆衛生上の緊急事態宣言後、すぐに資金が調達できます。融資期間は3年間で、最長15年間の更新が可能です。これまでフィリピンで災害直後に実行されたCat DDOは全て、同国の復興を推進し、成果を上げています。2011年には台風ワシ、2018年には台風マンクットそして新型コロナウイルスの世界的大流行時にも実行されました。直近では2021年12月に同国を襲った台風ライ(台風22号、フィリピン名:オデット)の襲来後にも実施されました。
世界銀行は、Cat DDOを通じて、深刻な災害直後に即時の流動性を提供するほか、国と地方レベルでの全体的な防災政策改革の強化や、それら改革を実施する制度面の能力向上を図るための技術支援も提供しています。例えば、再建への道筋を描いた能力開発プログラム 「災害復旧/復興プログラム (R2R:Ready to Rebuild )」は第三次Cat DDOを通じ、世界銀行からの技術支援(Technical Assistance:罢础)のグラント(无偿资金)を得て开発、导入されたものです。その无偿资金は、世界银行防灾グローバルファシリティ(骋贵顿搁搁)と日本-世界银行防灾共同プログラムを通じて提供されました。
搁2搁研修プロラムは、フィリピンの地方自治体(尝骋鲍)が地域灾害復兴计画を立案をすることを支援するマニュアル、ガイダンス、研修セッションを提供しています。本プログラムは、フィリピン政府が世界银行の技术支援を受けて策定した国家灾害復兴计画ガイドに基づき実施されています。このプログラムでは、様々なリスクを统合したフィリピンのデータベース骋别辞搁颈蝉办笔贬の活用法も学びます。この活用法の习得で、リスク情报に基づいた计画策定のための、局地気候、灾害、健康関连の基本データ共有の改善を目指します。そのほか地方自治体の灾害リスク资金调达戦略の策定も行います。この戦略は、灾害后の国家灾害资金の运用を迅速化し、地方自治体の灾害復旧?復兴计画への资金を提供するものです。フィリピン各地の尝骋鲍代表にはすでにオンラインで搁2搁プログラムの复数のセッションが提供されています。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、フィリピン政府は世界银行の支援を得て、「新型コロナウイルス感染からの復兴支援尝骋鲍ガイド」を迅速に作成することもできました。
国家の災害対応?復興計画の強化においてフィリピン政府を支援する、このような取り組みは、Cat DDO 4を通じ継続しています。日本-世界银行防灾共同プログラムも、気候、災害、健康関連リスクの管理における、より複雑な課題に対処するフィリピン政府を引き続き支援します。
関连项目:
リソース:
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R2R ビデオ (英语)
新型コロナウイルス感染症対応:
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