日本人が世界银行に入行する入り口として一般的なのは、第一回の记事で报告させていただいたリクルートミッション、2020年は4月に募集が开始され现在选考中のジュニア?プロフェッショナル?オフィサー(闯笔翱)とミッドキャリアプログラム、世界的に国际开発人材の登竜门ともういうべきヤング?プロフェッショナル?プログラム(世界银行グループ驰笔笔)などの採用プログラムです。リクルートミッション等日本人向け各种採用プログラムが开始された2010年以降は、日本人のうち、8割から多い年で9割以上がこうした特定の採用プログラムを通じて职员になっています。ただし、世界银行全体で见ると、こうしたプログラムを通して採用される职员はむしろ少数派で、大多数は世界银行の採用ウェブサイトに公告される空席补充を通じて採用されています。一方、日本人の応募は、残念ながら世界银行グループのみならず国际机関の空席への割合的に极端に少ないのが现状です。今回、より多くの日本人に空席への応募に関心を持っていただきたく、空席公告にまつわる话をいくつかご绍介させていただきます。私も国际机関へは空席公募を通じて転职していますので、少しでも参考になればと思います。
空席は内部の候补者で埋まってしまうのか
空席に応募したいが、外部から応募して果たして採用される可能性はあるのかという质问を频繁にいただきます。もちろん可能性はあります。世界银行をはじめほとんどの国际机関では空席补充が必要な场合に、募集を内部のみに限るか、もしくは外部にも公募するか选択します。现役职员しか応募ができないポストは、内部のイントラネットにのみ掲示され、外部候补者の目に触れることはありません。つまり空席が一般公募されている场合は、外部候补者を选考の対象にしているということです。もちろん、それでも现役职员やコンサルタントなど组织内部からの候补者の応募や他の国际机関からの応募もありますが、外部に公募されているポストの选考では、その组织に属しているかどうかよりも罢翱搁で求められている要件を満たしていることが重要视されます。したがって、もしご自身の経験に合致した空席公募を见かけたら迷わず応募されることをおすすめします。
世界银行のキャリアポータルに加え尝颈苍办别诲滨苍やエコノミスト誌面等のメディア媒体に公示されているような空席ポストは特に外部候补者をターゲットにしている求人です。例えば、私がこの记事を书いている今日现在、45のポストがに掲载されています。特に採用部署の职员が自らの尝颈苍办别诲滨苍アカウントで空席情报を拡散しているケースもあります。こういったポストは外部候补者がショートリスト、そして採用に至る可能性の高いポストと言えるでしょう。私も昨年人事部内で空席が出た时に、世界银行の外からも広く候补者を募る方针を闻いていたので、尝颈苍办别诲滨苍で绍介したことがあります。実际にそのポストは世界银行外で勤务していた人事専门家が採用されています。
自分の経験にぴったりの空席を见つけるためには
空席公募では、自分の専门や経験のない分野に数だけ応募してもショートリストの确率が上がることはありません。ある程度时间をかけて志望する机関、部署の採用动向を分析し、自分の専门や経験レベルと合致したポストを见极めて応募することが第一歩です。职种や専门にもよりますが、各分野で専门家として活跃している方であれば、求人动向をモニタリングしているうちに「この空席はまるで自分のためにあるようだ」というポストと巡り会うことがあります。そうしたポストではショートリストされる可能性が高くなると言えるでしょう。
私は、空席公募を通じて前职の国连机関に採用されましたが、国际机関への転职を决意した顷は、国际机関の人事部のエントリーレベルのポストからマネジメントのポストまで、空席が出るごとにアプリケーションを提出していました。多国籍公司にアメリカ本部で採用され、本社内ポストをいくつか経験し现地事务所での驻在も経験していたので、国际机関にもショートリストされるはずと、たかを括っていましたが、一向にショートリストされることはありませんでした。自分なりにリサーチし国际机関の人事部ではより业务が细分化しており、単に人事専门家、というくくりから一歩进んで、例えば、採用担当、给与报酬担当、トレーニング担当など强みを明确にする必要性を感じました。私の场合は人事の中でも、人员计画策定、採用、贬搁アナリティクスのエリアが强かったので、そうした强みを活かせるようなポストが空席になるのを虎视淡々と狙いました。いざそういったポストが公告されたときには、アプリケーションもそういった强みを强调しました。このようなことを繰り返すうちに、人事の中でも特に自分の経験に合致したポストにショートリストされ面接に呼ばれるようになり、结果として国连机関の人事职に採用に至ったのです。
まとめ
国际机関の空席公募に関しては、选考前からポストが内部の职员で埋まっているという印象を持っている方も多いかもしれませんが、そういったことはありません。また非常に倍率が高く、応募しても书类すら见られていないのではないかという印象があるかもしれません。実际にポストによっては数百通のアプリケーションが提出されますが、罢翱搁が求める専门や経験にあてはまる候补者となると、数名しか候补者がいないことがあります。求人动向をモニタリング、分析していると「この空席はまるで自分のためにあるようだ」というポストに出会うことがあります。世界银行グループをはじめ国际机関を目指される方はぜひ粘り强く、ご自身の専门にぴったりの求人を见つけてみてください。
笔者略歴
Satoshi Tozaki, HR Business Partner
早稲田大学政治経済学部卒业后、鉄道会社、外资系会社勤务。その后アジア経済研究所开発スクール(滨顿贰础厂)を経て、コーネル大学にて产业労働関係学修士号を取得。多国籍公司の人事マネージャーとして北アメリカ、东南アジア、日本法人等で勤务后、2014年に国连に移り、国连人口基金(鲍狈贵笔础)ニューヨーク本部人事戦略および分析担当官を歴任。2016年に採用担当官として世银に移籍。金融、保健、环境、およびインフラ関连の専门家、エコノミストの採用を担当。2018年より贬搁ビジネスパートナーとしてクライアントサービスチームに异动。日本人リクルートミッション事务局运営担当も歴任。世界银行グループにおける様々なグローバル人事?ダイバーシティイニチアチブに携わる。